脂質とは 三大栄養素の一つで私たちの健康にとって重要な栄養素です。
臓器の保護、体温の維持、脂溶性ビタミンの吸収など様々な効果があります。
脂質は筋トレにもダイエットにも必要不可欠な栄養素です。
脂質の摂取には注意が必要な面もあるため、これから解説することに注意して摂取していきましょう。
脂質を取るべき理由

脂質は、テストステロンなどの重要なホルモンの生成に不可欠です。
テストステロンは男性ホルモンの一種であり、筋肉の成長を促進するために非常に重要な役割を果たします。テストステロンが十分に生成されないと、筋肉の発達が遅れたり、筋肉量が増えにくくなります。
したがって、適切な脂質の摂取は、筋肉の成長や健康な体を維持するために欠かせません。
具体的には、オメガ-3脂肪酸やオメガ-6脂肪酸などの健康的な脂質をバランスよく摂取することが推奨されます。これにより、ホルモンバランスが整い、筋肉の成長が促進されるだけでなく、全体的な健康にも良い影響を与えることができます。
そして、脂肪が不足すると、脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)の吸収がうまく行われません。これらのビタミンは、日常生活においても、筋トレにおいても非常に重要な栄養素です。
ビタミンA:視力の維持や免疫機能の向上につながります。
ビタミンD:骨の健康を保つために必要です。
ビタミンE:強力な抗酸化作用を持ちます。
ビタミンK:血液凝固の役割を果たします。
脂肪がこれらのビタミンの吸収を助けることで、これらの栄養素が体内で適切に機能し、全体的な健康と免疫力の向上につながります。
また、筋肥大にも効果的で、ビタミンの適切な吸収は筋肉の成長や回復をサポートします。したがって、バランスの取れた脂質の摂取は、健康維持と筋肉の発達の両方において不可欠です。
筋肥大と脂質の関係
脂質を適度に摂取することで体脂肪が増加し、これにより筋肉内の糖質も増加します。このプロセスが筋力の発揮を助け、筋力の向上に繋がります。
脂肪が増えることで扱える重量も上がり、筋トレの負荷が増えることで筋肥大がより効率的に行われ、筋肉が早く成長します。
脂質は必ずしも悪いものではなく、むしろ筋肉の成長にとって非常に重要な役割を果たします。適切な量の脂質を摂取することで、体内のエネルギーバランスが保たれ、健康的な筋肥大が促進されます。
過度に脂質を抑えることは、筋肥大の効果を減少させる可能性があり、筋肉の成長を妨げることになります。
したがって、バランスの取れた食事を心がけ、適切な量の脂質を摂取することが筋肉を効果的に増やすために重要です。
良い脂質と悪い脂質

脂質は必ず必要な栄養素ですが、ただ脂質を取れば良いというわけではなく、質の良い脂質を取るようにしましょう。
悪い脂質を取りすぎると身体に悪影響を及ぼす可能性があるため、避けるべきです。
適切な種類と量の脂質を選び、バランスの取れた食事を心掛けることが、長期的な健康と体調維持に繋がります。
良い脂質(不飽和脂肪酸)
不飽和脂肪酸はオリーブオイルやナッツなどに含まれるオメガ6脂肪酸や 魚の油に含まれるオメガ3脂肪酸があります。
これらの不飽和脂肪酸は、体に良い影響を与えるとされています。
例えば、オメガ6脂肪酸は植物油やナッツ類に豊富に含まれ、心臓の健康を維持し、コレステロールのバランスを保つのに役立ちます。
一方、オメガ3脂肪酸は、魚の油や亜麻仁油、チアシードなどに含まれており、抗炎症作用効果があります。
これらの良質な脂質を摂取するようにすることで脂肪も落としながら筋肉をつけることが出来ます。
不飽和脂肪酸は一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸に分かれており、 一価不飽和脂肪酸は主に植物性の油、多価不飽和脂肪酸は魚の油に含まれています。
常温時では液体の場合が多いです。
悪い脂質(飽和脂肪酸)
飽和脂肪酸は、過剰に摂取する、もしくは質の悪いものを摂取すると、コレステロール値を上げやすく、体内に脂肪が蓄積しやすくなるため注意が必要です。
しかし、肉類などの食品は日常的に摂取することが多いため、完全に避けるのは難しいでしょう。したがって、飽和脂肪酸の適切な摂取量を守ることが重要です
飽和脂肪酸は主に動物性たんぱく質を含む食品に多く含まれています。具体的には、肉の脂身、バター、マーガリン、さらにはお菓子の油分などがあります。
これらの食品は常温では固形であることが多いです。
摂取しすぎると、体内に脂肪が蓄積し、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。したがって、バランスの取れた食事を心がけ、適切な量の飽和脂肪酸を摂取することが、健康を維持するためには不可欠です。
脂質の取り方
質のいい脂質を選ぶ
良質な脂質は、筋肉を大きくするだけでなく、体全体の健康を維持するために多くの重要な役割を果たします。
例えば、オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸などの不飽和脂肪酸は、心臓の健康 をサポートし、炎症を抑える効果があります。また、これらの脂質は脳の機能を向上させ、記憶力や認知機能の維持にも影響します。
さらに、良質な脂質はホルモンの生成や細胞膜の構築にも欠かせない要素です。
これにより、 体内の様々な生理機能が正常に働くようサポートします。脂溶性ビタミン(A、D、E、K)の吸収を助けることで、免疫力の向上や骨の健康維持にも貢献します。
このように、良質な脂質を適切に摂取することは、筋肉の成長だけでなく、全身の健康を維持
し、生活の質を向上させるために非常に重要です。
バランスの取れた食事を心がけ、健康的な 脂質を積極的に取り入れることが大切です。
良い脂質を選ぶというのはとても重要なことです。
量を守る
脂質の取りすぎは体脂肪が増え、減量時に大変な影響を及ぼします。
具体的には、過剰な脂質摂取は体内に余分な脂肪として蓄積されやすくなり、これが体脂肪の増加につながります。
体脂肪が増えると、減量を試みる際にエネルギー源として利用できる脂肪が多くなるため、減量プロセスがより困難になります。
さらに、体脂肪が増えることで、基礎代謝が低下しやすくなり、日常生活で消費するエネル ギー量が減少します。
これにより、減量のために必要なカロリー制限や運動量を増やす必要が 生じ、減量が一層難しくなります。
したがって、脂質の摂取量を適切に管理することは、健康的な体重管理と減量の成功にとって 非常に重要です。
調理に気を付ける
脂質を摂取する際には、調理方法に気を付けることが非常に重要です。例え ば、オリーブオイルやえごま油、亜麻仁油などの不飽和脂肪酸は、熱に弱いため、サラダにか けるなど、加熱せずに摂取するのが理想的です。
これにより、脂質の栄養価を最大限に活かす ことができます。また、揚げ物や炒め物などの高温調理は、脂質が酸化しやすくなり、健康に 悪影響を及ぼす可能性があります。
揚げ物をする際には、オリーブオイルやキャノーラ油など の耐熱性の高い油を使用し、適切な温度で調理することが大切です。
さらに、脂質を含む食品を調理する際には、過剰な油の使用を避けることも重要です。
例えば、 グリルや蒸し料理、オーブンでの調理など、油をあまり使わない調理方法を選ぶことで、脂質 の摂取量をコントロールしやすくなります。
このように、脂質を摂取する際には、調理方法に注意を払い、健康的な調理法を選ぶことで、 脂質の健康効果を最大限に引き出すことができます。
バランスの取れた食事を心がけ、適切な調理法を取り入れることが大切です
筋肥大におすすめの脂質の摂取量
一般的に筋肥大を目的とした脂質の摂取量は1日の総摂取カロリーの20%です。
1日に2500kcal摂取したい場合(例:体重60kg)
タンパク質:体重の2倍のたんぱく質=480kcal(120g)
脂質:総カロリーの20%=500kal(55.5g)
炭水化物:残り1500kcal(375g)
このように計算を行います。
1日に必要なカロリーの計算方法はこちら
【消費カロリーの計算ツール】消費カロリーを計算して太る方法!
おすすめの食材
次にどのような食材で摂取すればいいのかというと
不飽和脂肪酸を取るにはこちらの食品がおすすめです。
- 青魚
- ナッツ類
- オリーブオイル
青魚は手に入れるのが面倒だったり調理に手間がかかります。
そんな時におすすめなのが鯖缶(サバカン)がおすすめです。
比較的手に入りやすく青魚の中では安価です。
オリーブオイルは加熱せずにとることで栄養価を最大限に摂取できます。
脂質が足りないと思った時にはサラダなどにかけて食べましょう。
まとめ
脂質は、筋トレやダイエットには欠かせない非常に重要な栄養素です。
脂質は1グラムあたり9キロカロリーと高カロリーであるため、簡単に総摂取カロリーを上げるのに役立ちます。しかし、その摂取量や質についてしっかりと気を配ることが重要です。
脂質を効果的に取り入れるためには、良質な脂質を選び、適度な量を摂取し、バランスの取れた食事を心がけることが重要です。
- 良質な脂質を摂る
- 適度な量を取る
- バランスよく取る
適切な脂質を摂取することで、体脂肪を減らしながらも筋肉をつけることが可能となります。摂取する脂質の種類と量、そしてバランスを考慮し、健康的な食生活を実践していきましょう。
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